渋谷駅で立ち止まる

advertising at shibuya station

山手線の電車を降りて改札に向かった。
人ごみの中、ふと、巨大なポスターに目が留まる。

白とブルーの海の風景写真。
波間や水平線。八枚くらい。
シンプルで私好みの写真だ。

写真の上に文字が書いている。
なんて事ないんだけど、
普遍的でさらっとしてぐっとくる文章が
(何という貧困なボキャブラリー、
とにかくくいいという事が言いたい)
その八種類の写真の上に
それぞれ載っている。

渋谷駅の平日のホームで
人の往来は激しかったけど、
じっくり全部読んだ。

こういう広告って久しぶりだな。
なんというか、いいちこの広告みたいで、
写真とコピーにドラマ性を感じさせる。

誰が作ったんだろう。
何の広告なんだろう。
何でこんなに気になるのかな。

結果的に
どうやらそれはコンタクトレンズの広告だったみたい。
だから文章も「見る」ということに関する
遠回しなメッセージだったから、
私は見る事に興味があるから気になったんだな。
なるほど。


でも、しばし時間を忘れるような素敵な広告だったから、
日本の中でもかなり全てがごちゃごちゃな場所だけど、
あれ見てほうっとなる人が
たくさんいるといいな、と思う。


大きい写真は、
何だかその世界に入れちゃいそうな感じ。