レバーペースト after


何度かふっと倒れそうになりながら、
できた、レバーペースト。
味は可もなく不可もなく普通に仕上がった。

このようにして出来た。
500gのレバーを水にさらし、
血抜きをして掴むと、
もう紛れもない超「内臓」感。

そのあまりに「肉っぽい」
感触に意識が遠のきそうになるが、ぐっと踏ん張り、
直視せずに微妙に視線を斜めにずらしブツ切りにする(危ないなあ)。

うう、この緑色の部分は一体何なんだ、、、?とか
考えない、考えないと思いつつも、
以前、友人に借りた猟奇殺人の本をふっと思い出してしまう。

ミルウォーキーの食人鬼との異名を取る、ジェフリー・ライオネル・ダーマー。
(今改めてwikiを見たら壮絶だった、ひえ〜http://ja.wikipedia.org/wiki/ジェフリー・ダーマー)

とにかく生がいかんのだ、
火を通せばいかにも食べ物っぽくなるはず。
(ぬいぐるみの解体も最初はかなり抵抗があったなあ)等
余計な事を考えないようにし、
玉ねぎとニンニクのみじん切りを
バターで炒めて、血を抜いた鳥の肝臓を鍋にぶち込む。

ふう。

で、あとはリキュールをかけて(今回は白ワイン)
塩胡椒ふって、ミルでペーストにする。
そんで生クリーム混ぜて出来上がり。


で、出来たはいいんだけど…
量がハンパない。瓶六個分くらい出来ちゃった。

レバーを意識するあまりに正常な判断が出来なかったな。

材料費は250円くらいで三千円分くらいになったはいいけど、
さすがにこんなに食べきれない。

同じアパートの住人に配ろうかなとか一瞬考えたけど、
普段そんな事しないのに
「これ作り過ぎちゃって」っていうの、
コロッケとかドーナツなら可愛いけど、
なんせ「レバーペースト」だよ!
なんかちょっと怖いよ。

逆の立場で脳内シュミレーション。
うん、プリンとかジャムなら分かるけど、
レバーペーストはないな。
しかもそこまで絶品というわけでもない。
下手したら捨てられる。
後日郵便ポストの前で会う度にビミョーな空気になってしまう。

やめておこう。

あんまり日持ちもしないらしいしなあ。
ああ、何で気前良く全部レバーペーストにしてしまったのか。
ニラも冷蔵庫に有ったからレバニラも出来たし、
普通に甘辛煮にしても良かったのに、、、

なんかこの光景見覚えあるなと思ったら、
母がたまに「うちって何人家族だっけ?」とか
「寮母さんですか?」ってくらいに

おはぎとかいなり寿司
作ってたなあ。
うっかりなのか意図的なのか、
作ってたら楽しくなっちゃって止まらなくなるのか、
理由は不明だが、、、
いかんいかん血が受け継がれとる。

今一番近所に住んでる知り合いと言えば、
姉だが、返事がない。
レバーペーストに興味ないんだろう。

あー次はもっと可愛げがあるもの作ろう。