直木賞

朝井リョウが取りましたね。

あの人の小説は、最初出た時に、
「けっ大学生の書いたチャラチャラした小説が面白いわけがないね」
とひねくれて見ていたが、
”桐島部活やめたってよ”の映画を見たら無性に原作読みたくなって、
本屋に直行。
そしたら売り切れで結局三件はハシゴしてゲットした。

すごくリアルで面白かった。
高校の時の記憶がありありと蘇ります。

 冬の部活後の空気とかまで。

 

思ったこと。
人間関係、良く見てんなあ。
文系、体育会系、イケてる、イケてない、
全く別の立場の人間の視点が、
よくもこんなに分かるもんだ。

じゃあ彼は、どの分野に属していたんだろう、と思わせる。
(あんまり調べないけど、どうやらイケてる体育会系だったっぽい。
それでよくここまでイケてない文系オタク男子の気持ちや、
吹奏楽部女子の気持ちが分かるもんだ。あーでも強いて言えばやっぱ女子視点は私からしたらちょっとファンタジー入ってると思う。
perfumeの中田ヤスタカの歌詞は完全にファンタジーだと思う。あんなこと思う女子現実にいないよ。リアルな十代〜二十代女子の気持ちを研究するならチャットモンチー福岡晃子、もしくは宇多田ヒカルだ。チャットモンチー橋本 絵莉子の歌詞は私にとってはリアルだがあまり一般的な女子に共感は得られて無さそう。まあ誰の歌詞がリアルかはその人の立ち位置、感じ方にとって違うだろうけど。中田ヤスタカの歌詞がリアルだと思う人もいるんだろうし。あ、いかんいかんまた長くなってしまった。)



何が良かったって、
自分にとって「こんなもん面白いわけがない」と思って見ていたのが
反面、意外と面白かったということ。

立場なんて違っていてもね。

私にはまだまだ
「こんなもん面白いわけがない」と思っているものがたくさんある。
それらが実は知らないだけで実は相当面白い可能性がかなりあると
いうことだ。