夢20130125

今日の夢はとても素晴らしかった。

内容はともかくも、
あの素晴らしい空のターコイズブルーは、
起きてからもしばらく私の心を捉えていた。


ハリケーンの夢だった。
車が吹っ飛ばされるほどの。

私は友人の結婚式に向かう途中で、
(こういうシチュエーション多いな)
何故かぬいぐるみ会社にちょっと顔を出す。
ゆっくり同僚たちと談笑していたら、
外の風の音がだんだん大きくなる。
(現実世界で、すごい風が吹き荒れていたのと、
そしてぬいぐるみ会社にいたのは昨日同僚と
電話で話したからだろう)

社長が「ものすごい風だよ、結婚式間に合うの?」と言う。
「これはちょっとまずそうですねえ」と私。
「車で駅まで送るから、会社の車に乗りな。」と言われる。
私は、何故か会社にある自分のタンスから、
タイツや着替えなど、慌ててカバンに放り込む。

会社の外に出ると、そこは私が子供の頃住んでいたマンションの
駐車場だ。名前はエメラルドマンションだが、
エメラルド色な要素はどこにもなく、普通に外壁は白い。
ずっと謎だった。


社長は先に車に乗っている。
私は車に走って乗り込もうとするのだが、
その時に、強風が吹き荒れる中の、雲の隙間に見える
あまりに青い空に気付いてしまう。
「早く乗れ」と呼ばれているのに、目が話せない。
すごく綺麗で深いターコイズブルーだった。

空はグレー×60%、白×25%、ターコイズ×10、黄色×5%
といった配色。またこの黄色がいい。効いている。
ゴッホとかモネみたいに、筆跡がくっきり残ったような感じの空。


そして、今にも雷が落ちそう。
ゴロゴロ低く唸ってる。
すごく大きいのが、もうすぐ近くに落ちるのが、なんとなく分かる。
車までは後30センチくらいだが、その、あとちょっとの残りの距離で、

私は雷に打たれて死ぬかもな、と覚悟した。

しかしすんでのところで私は車に乗り込むことが出来た。
雷はどこかに落ちた。
すぐさま同僚も車に乗り込んできた。
風はどんどん強くなる。
三人で半ば冗談半分で「吹っ飛ばされるかもね~」と言っていたら、
車が、そのカトリーヌだかなんだか知らないが、
ついにその巨大ハリケーンの風圧でじわじわと動き出した。

これは、あの空に吸い込まれちゃうのかなあ、と思ったが、
駐車場の前の道路まで押し出されたくらいで済んだ。
車が動かせないので、その場所で一時待機。
車内から、空を見上げる。

空に、海があった。
逆さまに。

「あれって蜃気楼みたいな物かな?」
私は不思議に思って、同僚に聞いた。
彼女は落ち着いて「いや、あれは空に水があるんでしょ」と言う。
「え、じゃあ何であんなに水があるのに落ちてこないの?
重力は?」
「さあ、、、」

まあ、そういうこともあるのか。
と私は納得した。
なかなか見れない物を見れたな、ラッキー。

社長が「結婚式どこなんだっけ?遠いの?」と聞くので
私は「うーん、でもこの天気じゃもう電車動いて無さそうですよね、、、」と答える。

「まあとりあえず駅まで行こう」
車を走らせていると、道中結婚式会場みたいなのがあり、
同僚が「ここなんじゃないの?」と指を指す。
「えっここは近すぎるよ、確かもっと遠かったはず」
と思ったら、友達がいて手を降っている。

でもウェディングドレスじゃなくて、緑のギンガムチェックの
ノースリーブのワンピースを着ている。
同僚は「結婚式、ああいうラフなのもいいねえ」と言う。
私は確かに彼女らしくていいな、と思うが、
ふと「あれ?もともと彼女ではなく別の友達の結婚式のはずだった、、、

そうか、ダブルブッキングだったんだ。やばいな。
この式を見た後、あの子の方の式も行かないと、、、
二次会は出れないから謝らなくちゃ、、、」
と考えている夢だった。


夢について。

この間読んだ村上春樹のエッセイで、
こう言うエピソードがあった。

以前、河合隼雄と対談をした時に、
「僕は夢を見ないんです」と言ったら、
「村上さんは夢を見る必要がないんですよ」
と返されたそうな。

理由を聞けないまま、河合さんは亡くなってしまった。
話していて、今までに会ったどの人物より「深い」と感じたそうだ。

村上春樹は「夢を見るために毎朝僕 は目覚めるのです」という
インタビュー本も出してる。(とても面白かった)
彼自身はいつも夢の中みたいな世界を書いているのになあ。
私は、彼の作品のそういう夢っぽいところが面白いと思っている。

夢は、不条理を受け入れるために見ているのかな。
脳の情報整理だとも言うけれど。
不条理を受け入れている人は、
見ないのかも。

私は、現実世界で見れないような光景が見られると、
楽しく、嬉しい。
ずっと覚えていたいと思う。