ひな祭り感、ゼロ

玄関にひしもち型のお菓子の飾りを置いたくらいで、

全くひな祭り感ゼロだった、、、。

白酒くらいは飲もうと思っていたのに、

結局スターバックスの桜ラテになってしまった。

 

もうちょっと季節感を大事にしたい性格ではあるのだが。

 

まあ、天気も悪くなかったので、夕方から博多駅に旦那と映画を見に行った。

丁度時間的に都合良かったのが、デンゼル・ワシントンの”フライト”くらいで

「まあ普段見ないようなのもいいか」と思い、それにする。

ロバート・ゼメキスならまあ外さないかな、という思惑もあった。

 

感想。

主人公や周りの人たちを含めて、アル中やヤク中の人々の駄目さ加減がうまく描けていました。

誰かと会話してて意にそぐわないと急にキレだす感じとか、リアル。

話は、アル中のパイロットが飛行機の機体トラブルに巻き込まれて

全員死亡の大事故になりそうになるが、アルコールやコカインの集中力なのか、

奇跡的な運転(上下逆さまに飛ぶ)をして、多くの人名を救う。

 

最初ヒーローだと思われたが、血液のアルコールやらコカインやらが発見されて、

終身刑になるかもしれないから、病院で知り合ったヤク中の女性と逃げ回る、という(とんでもない)話。

 

見ていて「救いようが無いな。こういう駄目人間多そう。」と、

途中までしらーっと見てたのだけど、

妙にリアルだなあと印象に残ったシーンがある。

 

主人公がなんとか禁酒してホテルに缶詰になり、翌日の裁判(陪審?)に備えるのだが、

その夜、隣のドアから何か音がする。

「何だろう」と思って、音がする方に行くと、

ただ単に、隣の部屋の窓からのすきま風で音がしているだけだった。

しかしたまたま窓の外に、飛行機が飛んでいる。

そんで、なんとなーく、その隣の部屋の冷蔵庫の中身を覗いてしまう。

と、するとそこには自分の部屋にはない酒がぎっしり。

 

抗えませんでした、、、というシーンが、まあ「映画的」なんだけど

そういうのって、現実世界でもよくあるのだろう、と思う。

もし、窓が開いてなくて、ドアもパタパタしないで、飛行機も飛んでなかったら、

冷蔵庫見なかったかもなのに。

 

偶然のような必然というか。

なんでそのタイミングでたまたまそれが起こってしまうのだろう、

という事って結構あるのだろう。

 

この映画、見ていて疑問だったのは、

いくらパイロットを終身刑から守る為とは言え、

周りの皆が「嘘を突き通せ!酒飲んでないって言え!」と

あれやこれや協力するのだけど、もう言っちゃった方が楽じゃんよ、、、

それで服役しなくちゃならなくてもしょうがないじゃん、とムズムズする内容でした。

 

 

で、映画の感想はそんなもので、今日印象に残った出来事。

 

私は博多駅に行くとほぼ必ず、駅ビルの中の本屋とその向かいのペットショップに行きます。

しゅっちゅう行くので「あのうさぎ売れたんだな、、、」とか店員並に分かる。

 

その店で今日、こぶし大の瓶に入った小エビが売られていた。

真っ赤で、体長5mmくらい?

よーく見ないといるって分からない。

コルクで蓋がしてあって、餌もいらないんだそう。

まりものような感じかな。

 

「でもこれある日ぷかーって浮いて死んでたらショックだよね(笑)」

と旦那と話していたら、私の隣に知らない男の子(6〜7歳?)がいて

「その中に何が入ってるの?」と聞いて来た。

「エビだよ」

「どこどこ」

「ほら、ここよ〜く見たら二匹いるよ、ちっちゃいけど」

「死んでたらショックってどういうこと?」

「え、、、あー(聞いてたのね)、見た時に浮いてたら嫌だねっていう、、、

(餌がいらないらしいから放っとくと思うので、、、)

なんか不意打ちでなんと言えばいいのか分からなかった。

「ふーん」と言って男の子は去って行ったが

何か煮え切らぬ何かが私の中に残ったのだった、、、。

 

あの大人は何も入ってない瓶見て笑ってるけど何だろう、と思ったのかな。

 

エスカレーターで、

「あの時あの子になんて言えば良かったのだろう」と旦那に聞いたら

「『小僧にゃまだ早い』だね」と言っていたので感心した。

相変わらず、その発想はなかったぜ、、、。