お店で見かけたトッピングの色と形と雰囲気が可愛かったのでついつい買ってしまった。
のでクッキーを作ることにした。
クッキー好きだけど、自分で作るより買った方が安いし簡単で美味しいじゃんと普段そんな作らない。
めん棒や型抜きが無いので、手でぐいぐい伸ばすしその辺にあった丸いものや四角い物でテキトーに型を抜く。制作風景の女子度は案外低い。
一つ気付いた家で焼く利点。
それは部屋が甘い香りになるということ。
これは買って来たクッキーでは得られない。
私が通っていた幼稚園は、たしか月一ペースでクッキーを焼く日があり、
毎月選ばれた五人くらいの幼稚園児が先生と生地をこねくり回して焼いて、
焼けたらまたチャイム係が首から鉄琴をぶら下げて、幼稚園中に「クッキーが焼けたチャイム」をならして歩く。
そうすると外で遊んでた皆が部屋に戻って来て、牛乳飲みながら焼きたてのクッキーを食べる
という牧歌的な日があったのだが、今思えばなかなかに素敵な習慣じゃないか...。
でも姉に聞いたらほとんど覚えてないらしい。
門司港にあったYMCA親愛幼稚園は、今では取り壊されてマンションになってしまった。
カトリックだかプロテストだったんだか良く分からないけど、
キリスト教系の幼稚園だったので、物を食べる前は皆でお祈り。
先生が食べ物に対するお礼の文みたいなのを言った後、
「このおいのりをいえすさまのみなをとおしておささげいたします、あーめん」
言葉の意味がよくわからないまま言わされる幼い園児達。
それを言った後じゃなきゃクッキー食べちゃいけないのだった。
五歳の記憶が根強く残ってるなあ。