梅雨入り

梅雨入りで何と無く頭が重い。

昨夜、買い物がてら一駅離れた大きな公園まで
自転車に乗って深呼吸をしに行く事にした。

暗闇の中、鬱蒼とした緑の匂いに癒された。
公園を一周すると、ウォーキングしている人が案外多いのに気付いた。
 

 

一駅離れてるからたまにしか来ないけど、このマイナスイオンは
もっと摂取した方が良さそうだ。

今日の昼にもそこに行く事にした。
文庫本を鞄に入れて、自転車で15分くらい走る。

公園内を小川が流れているので、その上流の岩の上で
音楽聞きながら本を読んでいた。
ほとんど誰もいないのが良い。

しかし、昨日となんか緑の匂い違うな、、、と思ったら
公園の整備中らしく、作業着を着たおじさんが大勢で木をバリバリと刈り込んでいた。

うーん、これは木からしたら飛び散る鮮血と響き渡る悲鳴って感じなんだろな、、、と思って場所を変える事にした。

広いので、読書スポットはたくさんある。

不思議と黒い生き物が多い。
黒い犬、カラス、黒猫。

以前飼ってた黒猫に似てたから懐かしくなって自転車を降りて、
近づこうとするが、そこはやはり猫。
チラチラこちらを不審そうに振り返りながら、
去って行った、、、。ちょっと淋しい。

私のチャリンコはマウンテンバイクでもないのに、
その岩場混じりの公園内をガッシャンガッシャン爽快に乗り回してたら、

ふと気付くと後輪の感触が変だ。

ぺしゃんこになってた。

あ〜やってしまった〜これは完璧パンクだ〜

とぼとぼ自転車を押して歩いてたら、
目の前に自転車屋さんが。
見てもらう。

「ダンサやったんじゃない。」
店のおじさんとおばさんが「ダンサ、ダンサ」と何度も
言うから、ダンサって何と思ったら、
道の段差があるところを、空気がちょっと抜けてる状態で走るのは
絶対やっちゃいかん事らしい。
内側のチューブをおばさんがテキパキと取り外し、見ると小さな穴が二つ空いていた。

シール貼っても意味ないそうだから、
交換する事に。初めてだ。この自転車も、乗り出して二年くらいだが、

本体自体二回も盗まれるし、ライトも同じの二回盗まれて今はもう諦めてつけてないし、

大分つぎはぎのゾンビ化して来たなあ、、、。

どの程度の段差がダメなのかと店の人に聞いたら、
「そこのポスター見て」。
見ると、もう、そこかしこにあるほんのちょっとの段差よ。
そんなん避けるの無理じゃん。
チロルチョコ踏んでも怒られるよ。

全然関係ないけど、このおじさんとおばさんが年の頃
40代位で、すごい普通の人達なんだけど、
妙に顔が美しい人達で(態度はめちゃ素っ気ないけど)
なんか若い頃はさぞや美しい2人だったんじゃないかな、、、
とか修理中に考えてしまった。

しかし、普段いつも一緒にいるこの相棒の自転車が
後輪外されてるとこ始めて見た!
なんか下半身を取り外された生き物みたいで、
妙にグロテスクだった。

愛着が湧くと大抵の物は
「生き物」として見てしまっている事に気付く。