漢文練習定規

ハガキ用のファイルが必要になり、
近所の99ショップに買いに行く。

惜しい、
A4のファイルと名刺用ファイルのみがズラリと並んでいた。

しょうがない、
入った事ないけど、
何やら不穏な空気の漂う、
ちょっと先の文房具屋に見に行ってみるか、、、

全てが99円の99ショップから数百メートル離れた、
やたら昭和感漂う小さな文房具屋に初めて足を踏み入れる。

ゴクリ...
客は私の他に誰もいない。

ファイルコーナーを見てみる。
うーん、ここにもないか、、、と思いきや、
一個あった!
しかし果たしてこれが500円もする代物か??
うーん、別な店で買った方が、
安くて質も良さそうだ...

何も買わずに一瞬出ようとしたのだが、
店の奥のレジ前にひっそりいる店番の老婆が、
私の動向をじっくり見ている。

何か買わなきゃいけない、プレッシャーを背中に感じる。
しかし、店の商品は本当に全部古そうで、
表面にうっすらホコリが積もっている。

そして、他店では見ないような古い商品が目に付く。
超巨大蛍光カラーの短冊(なんでこんなでかいの??
買おうか迷った)。

そして、漢文練習定規。
な、何これ、見たことない。

 

大きめのしおりみたいな
プラスチック製のプレートに、
四角い穴が縦横にきっちり並んでいる。

このマスに漢字を埋めて行くのだろうか。
ちょっと面白そうだ。
これを機に改めて漢文を勉強して見るのもいいかもしれない。

しかし、、、これが必要とされていた時代は一体いつだ??
うちの親でも知らないんではないか。
レジの老婆にその時代が過ぎ去っているという事を教えてあげたい...。

その定規を買おうかどうしようか散々迷った挙句、
買ったのは家で切れかけてたスティックのりでした、、、。

ああ、あれどうやって使うんやろ。
東京って、福岡よりよっぽどクラシカルな場所が多い。


柳美里著

「まちあわせ」の表紙にイラストが使われました。

(発売:2016.11.8)

 

よろしくお願い致します!