別離

父からこの映画はすごいぞ、と紹介された

ベルリン国際映画祭で史上初三冠を果たしたイランの映画。

 

最初ふーんと思って実家にあるDVDを借りずに東京戻ってきたけど、

何やら本当にすごそうなので、

家の近所の店でレンタルしてきた。(ああ無駄。しかも新作で高いし一泊やし)

 

二時間固唾を飲んで見守ってしまう超絶リアリティ!!

説明が難しい。

なんというか...見なきゃ分からないかも。

とてもリアルです。

http://www.betsuri.com

 

ただ見終わったあと、旦那と話したのは

「タイトルが”別離”はちょっと違うんじゃないか」という点でした。

 

じゃあ、何がしっくりくるかなあと思って考えたけど、

”ささいな事がだんだんと思いがけず大きくなり、雪だるま式に重大な問題へと発展して行く”

のを英語一言で表せたらそれだなあ、と思ったけど、これだーというのは見つからない。

(だって”雪だるま式”じゃあんまりだしなあ...)

 

まあ、そういう内容なのです。

一組の夫婦の離婚劇に始まり、(この離婚にも事情がある)

母が出て行くからその為にその家でホームヘルパーとして働く事になった

妊婦のアクシデントによる流産、そして裁判。

 

イラクの生活は、現代の日本とさほど変わらない。

でも宗教の戒律がこんなに厳しいんだ...等、初めて知る事も多い。

遠い国だが、人間の感情でいろいろ問題がこじれて行くのは

日本もどこの国も、今も昔もおそらく変わらない。

 

だから、見た人は皆

「うーん」と腕を抱え込んでしまうような映画だと思う。

 

最後、娘が何と言ったのか、とても気になるけど、

それもこの映画のミソなのだろうなあ。