からまれる

たまに電車内で知らない人にからまれる。

この夏も、飛行機で羽田空港に着いたあと、

電車に乗ったら後ろに中学生だか高校生だかわからないけど

学生っぽいのが五〜六人いた。

 

その日の私の服装は、

ベージュのニットワンピの上にモスグリーンのジャケット

という格好だった。

そこまで変じゃなかったと思うのだけど、

なんか、真後ろでやたらにこそこそ彼らが私の事を話している。

 

本当馬鹿だなあと思うけど、

やたらに胸と尻について話してるっぽいのですね。

 

私自身はスティーブン・キングの短編を読んでいたのだけど、

「お前、前に回って顔見て来い」とかが聞こえるので

全く集中できない。

 

真後ろで顔採点って当然イライラするけど、

同時に「なんてことない微妙な顔ですみません」と

見に来た少年に申し訳なく思う。

 

羽田空港から品川まで2〜30分ひたすらですわ。

男の子は集団になると馬鹿になってしまうものなのか。

もう揉まれるんじゃないかというくらい

至近距離で胸を見に来る。(本当そんなたいしたもんじゃないのに...)

ラインをやっているかどうかも気にしている。

やってたらどうだっていうんだ。

 

いい加減怒って、この混んでるけどシーンとした社内で

「お前らいい加減にせんか〜!なんなら次の駅で降りてもかまわんぞ」と

ブチ切れようかなあと思っていたら、

「あ、指輪をしている」「何歳なんだ?」ざわざわ...

と慌てだしたので、こっちが逆に

「ああここでここいつらの前歯をへし折ったら、謝らされる旦那が可哀想だわ。

この程度の胸の一つや二つ。」

と冷静になり、ぐっとこらえる。

 

うーん、微妙。

 

家で旦那に話すと

「良かったねえ」とのこと。

良かったのか...?

 

 

柳美里著

「まちあわせ」の表紙にイラストが使われました。

(発売:2016.11.8)

 

よろしくお願い致します!