シャルロット

全然関係ないけど、
ふっと思い出したから
シャルロットの話。

16歳の時、夏休みに二週間ニュージーランドの一軒家にホームステイしていた。
今思えば母子家庭だったのかな。

立派な一軒家だったけどお父さんいなくて、
詳細は特に知らされなかった。
(しかし一週間後、突如としてトンガから黒人のお父さんが帰国!
その夜突然、白人のホストマザーとともに何故か彼女の友人の日本人の家に行き
しばらく待ってるように言われた。複雑な事情があったのかもしれない。)

その家にはシャルロットという8歳の女の子がいた。

シャルロットは奈良美智の描く女の子ばりに
不機嫌そうな女の子で、普段からしかめっ面。
幼いながら眉間にしわが寄っていた。

何があった、シャルロット…。

ステイ先のお母さんが、私を彼女に紹介するときに
「シャルロットは真理子に会えるのを楽しみにしていたのよ」
と社交辞令を言われたが、彼女のその眉間のしわから
確実に楽しみにしていなかった様子が伺え、
私は彼女にひそかに共感し、彼女を気に入っていた。
(八歳でアジア人の来訪を心待ちにしないだろう。)

すごくよく覚えているのが、
夜、家でチョコミントアイスを一緒に食べていたら、
彼女がテーブルの上に器用にチョコだけ口から出して、
アイス部分だけ食べるのです。
そんで、その口からぺって出したチョコどうすんだろ…と思って見てたら
最後固めて、一つのチョコの固まりにしてから食べたのです。

あの光景、忘れられないな。

そんな彼女も今計算したら26歳か…
どんな大人になっているんだろう。
その習慣、今もやっていたら面白いんだけどなあ。

確実に私の事覚えていないだろうけど、
眉間にしわ寄せたシャルロットにもう一回会いたいなあ。